四国八十八ヶ所霊場 高知編
26番札所 金剛頂寺
24番札所最御崎寺が「東寺」と呼ばれるのに対し 金剛頂寺は「西寺」と呼ばれています。
弘法大師にとって初めてとなる勅願寺の創建がこの金剛頂寺だといわれています。
本尊は弘法大師自らが刻んだ薬師如来像です。この如来像は、お堂が完成したときに自ら歩いてお堂の中に入り、鎮座したと伝えられています。それ以来、この如来像は秘仏だそうです。
駐車場から 厄除けの「厄坂」 「女坂」「男坂」を登ると仁王門があり 更に登って 本堂が見えて来ます
仁王門
再建され比較的新しいそうですが あまりそうは見えませんでした。
本堂
大師堂
大師堂は改修工事のため 本堂の中に お大師様がいらっしゃってそちらで参拝しました。
屋根はきれいになっていましたが 完成は令和5年3月のようです。
大師堂は本堂に背をむけた珍しい西向きの配置で足摺岬の方向を向いています。
「その由来は 大師様が天狗を追い払い封印のために西向きに建てられ また天狗が足を引き摺りながらにげたことより足摺の地名がついた」 と書かれていました。
稚児大師尊像(ちごたいしぞう)
子供の頃の弘法大師の像だそうです
智光上人御廟(ちこうしょうにんごびょう)
智光上人は金剛頂寺の2代目住職で、弘法大師の弟子でもありました。
御廟の周りにはたくさんの丸い石がありますが、これは妊婦さんに御利益がありこの石を持ち帰って、無事に出産したらこの場所に戻すそうです。
ヤッコソウ
金剛頂寺は高知県の天然記念物「ヤッコソウ」の自生地となっています。
見ごろは11月下旬から12月上旬にかけてなので 丁度見られて良かったです。
がん封じの椿御霊木
大師堂前にあった椿の木で、枯れてしまったものを乾燥させています。この木を撫でるとガン封じになるといわれています。
一粒万倍の釜
弘法大師がこの釜で米を炊くと万倍に増え、人々を飢えから救ったという伝説があります。
御朱印
今回は朱印と弘法大師御生誕1250年の記念の印を頂きました。
2度目の参拝でしたが 金剛頂寺にこんなにたくさん見どころがあるなんて最初に来た時は気づきませんでした。
大師堂が完成した際はもう一度来てみたいですね