四国八十八ヶ所霊場 高知編
いよいよ高知市から離れ土佐市に突入しました。
高知県は東西に長くお遍路においては西に行くほど札所間の距離が長くなるのが特徴です。
35番札所 清瀧寺
四国八十八ヵ所の中でも清滝寺への道は、車をご利用の方にとって一際険しいことで有名だそうです。
東側の通り道である土佐市の高速道路下を抜けた先からはほぼ片側通行の道が続き、急勾配かつ先の見えない激しいヘアピンカーブが続きます。
対向車に道を譲れる場所も限られており、とても苦労しました。
といっても私は助手席でウトウトしてたので(笑)そう主人が申しておりました(#^.^#)
境内は横長でそれほど広くはありませんが山を背に立つ本堂、荘厳でした。
弘法大師がこの地で修業をした際に金剛杖で岩をついたところ、清水が湧き出されたとされ寺の名前の由来になっています。
清瀧寺といえば、この厄除け薬師如来像がシンボル的存在で像の高さは台座を含めると15mあります。
この時は気付かなかったのですが 厄除け薬師如来は中に入ることができ、無料で「戒壇巡り」ができるそうです。
そしてもう一つ 仁王門の天井画
天井に描かれる龍はどこから見ても目が合う「八方にらみの龍」といいます。
もう少しで見逃すところでした
納経所で教えてもらいました。ありがとうございました。
そして御朱印と御影と弘法大師生誕1250年 記念カードを頂きました。
この記念カード、「88大師カード」は、弘法大師の生誕1250年を祝う記念事業の一環として制作されるもので、88枚のカードを1から順に並べると、弘法大師の生涯と遍路の歴史が学べるようになっています
36番札所 青龍寺
弘法大師が弘仁年間(810~824年)に建立したお寺
本尊にある不動明王は、弘法大師が唐(現在の中国)に船旅をして暴風雨に遭遇した際、波を鎮めてくれた不動明王を模したものです。
ご利益は「海上安全」で今でも地元の漁師は青龍寺の方向に船を停め、安全や豊漁を祈願し、漁に出ているそうです。
弘法大師が唐(現在の中国)へ赴き、修行したお寺(長安にある「青龍寺」)で帰国の際大師は五鈷杵(ごこしょ)、三鈷杵(さんこしょ)、独鈷杵(とっこしょ)と呼ばれる3種類の密教の法具をいただきます。
「寺院建立に景勝の地に留まりたまえ」と投げた独鈷(とっこ)杵(しょ)(仏具)が、帰国後、現青龍寺の敷地内の老松にかかっているのを見つけ、建立したと言われています。
本堂までは170段の急な石段が続き この階段はなかなかきつかったです(^^;;
元横綱 朝青龍もこの階段で鍛えたそうで四股名の由来となっているそうです。
37番札所 岩本寺
岩本寺は、四国霊場で唯一五尊「不動明王」「観音菩薩」「阿弥陀如来」「薬師如来」「地蔵菩薩」を本尊であることで有名です。
本堂天井の575枚の板絵も実に見事です。
全国から公募した花鳥風月から人間曼荼羅まで、575枚の絵が天井を彩っています。
マリリンモンローの絵は一際目を引きますね。
敷地はあまり広くはありませんが 宿坊もありました。
とてもポップなお寺でした。
観光をたのしみながら
高知は広いので観光も楽しみながらまわると 一日で3か所程度まわるのが余裕もあって良かったです。
折角きたのですから いろいろ楽しみたいですね。